肥満とは、体内に占める脂肪の割合が多い状態をいいます。太ももやおしりなどの皮下に脂肪がたまる「皮下脂肪型(洋ナシ型)肥満」と、消化管のまわりに脂肪が付き、おなかがぽっこり出る「内臓脂肪型(リンゴ型)肥満」の2種類があります。
健康上、特に問題なのは内臓脂肪型肥満のほう。内臓脂肪が蓄積されると、糖尿病や高脂血症、高血圧などを引き起こし、さらには動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞などの危険性が高まることがわかっています。
内臓脂肪型肥満が原因で起こる個々の症状が重なった状態を「メタボリック症候群」と呼びます。
メタボリック症候群かどうかを見極めるポイントはウエストサイズ。これは、内臓脂肪の量を反映するといわれています。
軽く息を吐いてからおへその周りを測ってみましょう。男性で85センチ、女性で90センチ以上だと内臓脂肪型肥満の可能性大。さらに、健康診断などで血中脂質や血糖・血圧値が高めといわれたら注意が必要です。