季節の健康ドクターズアドバイス 「お風呂の入り方」ココに注意! 日本赤十字社医療センター 猪熊茂子先生 日本赤十字社医療センターアレルギーリウマチ科部長、日本温泉気候物理学会理事長・温泉療法専門医。入浴と健康との関係を研究し、入浴時の事故防止や原因解明を広く呼びかけている。

温かいお風呂は一日の疲れを解きほぐす極上のリラックスタイム。
でも、お風呂の入り方には注意が必要です!お風呂の正しい入り方を知っておくだけでも、突発的な事故のリスクをグンと下げることができます。

入浴を習慣づける

イメージ  浴槽につかる習慣がない人が、いきなり熱いお湯に長時間つかると、体が慣れておらず、血圧変動に対処することができません。
また、シャワーでは高いリラックス効果を得ることができないので、
少なくても週2〜3回はゆっくりお風呂につかる習慣をつけましょう。

入浴前後にコップ1杯の水を飲む

 入浴中に汗をかくことで、体の水分がどんどん排出されます。
水分が不足すると、脱水症状から血圧が下がる場合がありますので、
入浴の前後は必ず水分を補給するようにしましょう。

脱衣所や浴室を暖かく保つ

 冷えた脱衣所や浴室から、急に温かい浴槽につかると、血圧が一気に上昇・低下を繰り返し、脳貧血や脳出血などのリスクが高まります。
小さな暖房器具であらかじめ脱衣所や浴室を暖めておきましょう。

38℃〜40℃の温度が◎

 私たちの体温は、36℃〜37℃前後。43℃以上の熱いお湯に入ると、温度差が大きいため血圧が一気にあがり、心臓に負担をかけることがあります。
40℃くらいのゆるめのお湯にゆっくりつかると、体の芯まで温まりやすく、湯冷めを防ぎます。

高齢者の入浴はひと声かけて

 高齢者が一人で長湯すると、意識を失っても誰も気づくことができず、発見が遅れる場合があります。
できれば誰か寄り添うことがベターですが、難しい場合でも、入浴前にひと声かけあって、家族が気づかうようにしましょう。

こころの健康 自分の「長所」を認めてあげましょう 「私なんてダメだわ…」と自分を過小評価していませんか? 自分の良さや才能を探して自分をつけると、心にゆとりができます。 精神科医 メディカル&ライフサポートコーチ 研究会代表 奥田弘美先生 わかりやすく実践的な心のケア法を執筆や講演にて提案。近著は「心を元気にする処方せん」(保健同人社)、「自分の体をお世話しよう〜子供と育てるセルフケアの心〜」(ぎょうせい)など

「私なんてダメだわ・・・」と自分を過小評価していませんか?自分の良さや才能を探して自信をつけると、心にゆとりができます。

・あなたの長所を3つあげてください。 やさしい、努力家、いつも健康…など、他人からほめられたことを思い出したりして書きましょう。 ・あなたの得意なことや強みを、できるだけたくさんあげてください。…料理が得意、足が速い、字が上手…など、仕事や家事などの日常生活の中で、「少しだけ他人より得意」と思っていることを探してみましょう。 ・あなたの財産や資源を思いつくだけあげてください。…貯金、学歴、友人、経験、資格、家族、健康…など、有形無形を問わず、あなたの人生の糧となっている財産をあげてみましょう。 ミスや失敗がおこると、ついつい「私はここがダメだな」と自分の欠点ばかり目について落ち込んでしまいがち。そんなときは、自分の長所を意識することで、自信を取り戻せるきっかけになるはず。自分自身のアピールポイントを書いた「ポジティブ・プロフィール」を作ってみましょう。
完成した「ポジティブ・プロフィール」は大切に保管し、自分の新しい長所に気づいたときは書き加えていきましょう。自己嫌悪に陥ったとき、自信がなくなったときに読み返すと、心のエネルギーが回復するはずです。

からだの健康 「内転筋」を鍛えましょう 毎日5分の簡単エクササイズで、気になる膝痛や腰痛が予防できます。 メンタルケアスペシャリスト パーソナルトレーナー 峯岸道子さん ヨガスタジオ「Body&Mind Yoga」を主催する、人気のヨガ指導者。エクササイズとして効果的なスタイルのヨガも開発し指導と普及に努めている。

親指に軽く力を入れるように意識。 年齢を重ねるにつれ、気になり始める腰痛や膝痛。
実は、太ももの内側にある「内転筋」の衰えが原因のひとつ。下半身を支える筋肉ですが、なかなか動かさない部位なので、ほっておくと筋肉の力が衰えて姿勢が悪くなり、膝や腰に無理な負担がかかってしまうのです。
毎日少しずつ鍛えておくことで、しっかりとした下半身をキープしましょう。

太ももの内側を鍛えるエクササイズ
ソファや椅子などに腰掛け、膝の間にボールやクッションなどをはさみ、落ちないようにギュッと内側に向けて力を入れます。5分間ほど力を入れたりゆるめたりを繰り返しましょう。
イメージ立つときは足の親指を意識
無意識に立つと、ダランと足が開いてしまったり、姿勢が悪くなってしまいがち。
気づいたときだけでも、足の親指に軽く力を入れるようにしてみましょう。
自然と足がまっすぐ閉じて、下半身がシャキッとするのがわかるはずです。